どうもこんにちは。犬と暮らす歴25年以上、コーギーをこよなく愛するドッグトレーナー(@corgi_lock)一心です。
フラッフィーコーギー(フラコギ)とは、ウェルシュ・コーギー・ペンブロークの長毛(フラッフィー)個体のことを言います。
本記事では『フラッフィーコーギーの特徴や性格、飼い方、お迎えの仕方など、フラッフィーコーギーについて詳しく解説』していきます。
フラッフィーコーギー(フラコギ)の特徴
![フラッフィーコーギー(フラコギ)の特徴](https://corgi.run/wp-content/uploads/2023/05/25172423_m-1024x683.jpg)
フラッフィーコーギーと、短毛のコーギーの大きな違いは毛質の違いのみになります。基本的に、その他の性格や気質などに関しては、短毛のコーギーと変わりません。
毛質について
フラッフィーとは、「ふわふわした」「綿毛」などの意味を持ち、フラッフィーコーギーは、その名の通り、ふわふわした毛で覆われています。
短毛のコーギーは、子犬から成犬になるにつれてゴワゴワとした硬い毛に抜け替わっていきますが、フラッフィーの場合は、子犬の毛質のまま、毛が長く伸びていくような感じです。大人になっても、柔らかい優しい感じの毛並みのままです。
短毛の子は、毛質が硬いので風になびくことはあまりないですが、フラッフィーの場合は、長く柔らかい毛質なので、風になびく姿がとても可愛いです。
外見的特徴
短毛の子に比べて毛が長いのが全体的な特徴となります。特に顔の周りや首周りの毛が長いのが特徴と言えるでしょう。子犬の頃は、シェットランド・シープドッグ(シェルティ)や、ボーダーコリーの子犬のように見えることもあります。
犬の系統樹というものがあり、コーギーはボーダーコリーから、シェットランド・シープドッグとコーギーに分岐しています。フラッフィーコーギーが、ボーダーコリーや、シェットランド・シープドッグに似ているところがあるのも納得です。
![犬の系統樹](https://corgi.run/wp-content/uploads/2023/05/EydWUrRVoAEp7sV-1024x664.jpeg)
スマホからだと見えにくいかもしれませんが、興味あればご覧ください。
体格やサイズ
体格やサイズは、短毛のコーギーと大差ありません。大体体重は10kg〜14kgが平均で、サイズ感は男性だと余裕をもって抱っこできるくらい、女性だとキツさを感じるくらいのサイズ感になります。
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低確率で生まれる
フラッフィーコーギーは短毛の両親から低確率で生まれます。実際にどれくらいの確立で生まれるのかは分かりませんが、コーギーの集会に行った時は、40頭のコーギーが集まってそのうち2-3頭がフラッフィーでした。つまり割合的には1/20くらいの確立でフラッフィーが生まれるんじゃないかなと思います。
短毛の両親からフラッフィーが生まれる理由には遺伝子の優性と劣性が関係しています。基本的に優性と劣性の組み合わせになった場合、優性遺伝子の方が優先的に発現します。コーギーの場合、短毛が優性遺伝子、長毛(フラッフィー)が劣性遺伝子なので、多くの場合では短毛になります。
フラッフィーは、短毛同士(優性遺伝子)の組み合わせから、潜在的に持っていた劣性遺伝子が発現した珍しいパターンとなります。基本的にフラッフィーであっても、健康上問題はないと言われていますが、劣性遺伝子が発現している子は、その他の劣性遺伝子も発現しやすいと言われることもあるので、念のために注意しておくと良いでしょう。
例えば、発症すると3年くらいで死に至るDM病も劣性遺伝子によるものです。基本的にクリア、またはキャリアであれば、DM病は発症まではしないと言われていますが、劣性遺伝子が発現している子がその他の劣性遺伝子も発現しやすいのだとしたら、DM遺伝子キャリアのフラッフィーはDM病を発症しやすいということになってしまいます。念のため、ご注意ください。
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フラッフィーコーギー(フラコギ)の性格や特性
![フラッフィーコーギー(フラコギ)の性格や特性](https://corgi.run/wp-content/uploads/2023/05/4242470_m-1024x683.jpg)
フラッフィーコーギーも短毛のコーギーも性格や特性は基本的に変わりません。甘えん坊、遊び好き、外交的な性格をしています。コーギーの性格に関しては『ウェルシュ・コーギーってどんな犬?』で詳しく解説していますので、気になる方はご覧ください。
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フラッフィーコーギー(フラコギ)の注意点
![フラッフィーコーギー(フラコギ)との生活での注意点](https://corgi.run/wp-content/uploads/2023/05/24969434_m-1024x683.jpg)
フラッフィーコーギーならではの注意点を解説していきます。コーギー自体がなりやすい病気などは『ウェルシュ・コーギーってどんな犬?』で詳しく解説しています。
![](https://corgi.run/wp-content/uploads/2021/03/790050_m-300x200.jpg)
トリミングが必要になる
基本的にコーギーは、トリミングの必要がない犬種となります。定期的なシャワーだけで問題がありません。対して、フラッフィーコーギーの場合は、毛玉などができやすく、定期的なトリミングが必要になります。
地域にもよるかもしれませんが、トリミング費用は大体中型犬(コーギー)で6,000円くらい。長毛の場合は、値段が加算されて8,000円くらいとなります。短毛の子よりは、お手入れにお金がかかります。
シャンプーの頻度が多くなる
毛が長いので埃や体臭を溜め込みやすく、短毛のコーギーよりも、シャンプーの頻度が多くなります。とは言っても、ご家庭によってシャンプーの頻度は大きく違うようで、2週間毎にシャンプーしているご家庭もあれば、2ヶ月毎と仰っている家庭もありました。
散歩ルートが田んぼ道などの場合、朝には草に霜が降りていることも多く、お腹周りが汚れやすいので、そういった環境の場合にはシャンプーの頻度が多くなりそうです。対して、整備された道路などを歩く場合には、お腹周りが汚れることは中々ないので、それなりに間隔をあけても良いかもしれません。
皮膚病
毛が長く、汚れや埃が落ちにくいこと、湿気が篭りやすいことなどから、皮膚病のリスクが上がります。若いうちは免疫がしっかりしているので、カビなどにも強いですが、シニアになってきて免疫が落ちてきた頃には、カビの発生などに注意が必要です。
また、ノミやダニが見つけづらく、取りづらい点にも注意していきましょう。ただ、ノミやダニは基本的にフィラリアの薬で同時に駆除できるので、そこまで神経質になる必要はないかもしれません。
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暑さ対策
コーギーは、寒さに強く暑さに弱い犬種です。フラッフィーになると、さらにその傾向が強くなり、より寒さに強く、暑さに弱くなります。地域やお家の作りなどにもよりますが、夏場の暑さ対策は必須と言えるでしょう。
フラッフィーに限らずですが、散歩の時間も夏場は朝早くに行ったり、夕方は日が沈んでしばらくしてから行くなど、工夫が必要になります。
抜け毛
フラッフィー、短毛に限らず、コーギーは抜け毛がかなり多い犬種です。季節の変わり目など、換毛期には大量の毛が抜けることを覚悟しておきましょう。カーペットや服など、本当に毛だらけになります。1日2回、掃除機をかけても足りません。
毛玉対策を兼ねて、頻繁にブラッシングしてあげるようにしましょう。また、ブラッシングに小さな頃から慣れさせておきたいです。
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コーギーのスタンダードからは外れてしまう
スタンダード(犬種標準)とは、犬種毎に細かく定められた容姿に関する規定です。犬種毎に細かく容姿を決めることで、犬種の分類がしやすくなったり、繁殖する際の重要なポイントとして機能します。
コーギーの場合、短毛がスタンダードなので、フラッフィーの場合にはスタンダードからは外れてしまいます。
フラッフィーコーギー(フラコギ)の迎え方
![フラッフィーコーギー(フラコギ)の迎え方](https://corgi.run/wp-content/uploads/2023/05/24974643_m-1024x683.jpg)
フラッフィーコーギーを見つけるには2つの方法があります。
ペットショップのホームページから検索してみる
最近は、ペットショップのホームページなどから全国の店舗のワンちゃんを調べることができます。基本的に写真付きで見ることができるので、運が良ければ、その中からフラッフィーコーギーを見つけることができます。
ただし、フラッフィーコーギーはある程度大きくなってこないと、短毛の子と見分けるのが難しいです。コーギーの子犬に見慣れていなければ、初見で見分けるのはほぼ不可能と言っても良いでしょう。
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私も確実にそうとは言えませんが、多分、真ん中の子はフラッフィーだと思います。短毛の子に比べて、顔周りの毛が長く、猫毛っぽいような印象を受ける子はフラッフィーの可能性が高いです。これくらいしか見分ける方法はありません。
ブリーダーに予約する
2つ目の方法がブリーダーに予約するという方法です。コーギーを専門的に扱っているブリーダーであれば、基本的に早い段階からフラッフィーを見抜くことができます。なので、何軒かコーギーを専門に扱っているブリーダーにフラッフィーが生まれたらお迎えしたいことを話しておくと良いでしょう。
ただし、先ほども書いた通り、コーギーは短毛こそがスタンダードなので、ブリーダー側もフラッフィーは生まれないようにしているはずです。フラッフィーを望むことは、ブリーダーの意思に背くことになり、場合によっては叱られてしまうこともあるかもしれません。特にコーギーに思い入れの強いブリーダーほど、スタンダードに強い拘りを持っていると思われます。
ブリーダーにフラッフィーを予約する場合には、コーギーのスタンダードとは何かなど勉強した上で、問い合わせすると良いでしょう。適当な気持ちでフラッフィーを望むと本当に叱られます。
フラッフィーコーギー(フラコギ)の毛色
フラコギの毛色を見ていきます。
レッド
![フラッフィーコーギーレッド](https://corgi.run/wp-content/uploads/2021/07/4783929_m-1024x683.jpg)
ペンブロークのコーギーの最も多い毛色ですね。明るい毛色に、ふわふわの毛並みでとても可愛らしい。
セーブル
![フラッフィーコーギーセーブル](https://corgi.run/wp-content/uploads/2023/05/006.jpg-1024x682.webp)
ふわふわの毛並みに深みのある毛色で、凄く暖かそうな優しい雰囲気を受けますね。可愛い。この様にして見ると、コーギーと、シェットランド・シープドッグ(シェルティ)が近い関係なのが良くわかりますね。
トライカラー
![フラッフィーコーギートライカラー](https://corgi.run/wp-content/uploads/2023/05/63f0951e68fa4186fba52862b6f41650-tri-colored-corgi-garlic-bread.jpg)
トライカラーのコーギー自体が珍しい上に、フラッフィーが生まれる確率も相当低いので、かなり珍しい組み合わせになります。セーブルのフラッフィーは実際に見たことがあるのですが、トライカラーのフラッフィーは私もまだ見たことありません。
その他のフラッフィーコーギー(フラコギ)
毛色だけでなく、その他の要素を持つフラッフィーコーギーを紹介していきます。
しっぽ付き
![](https://corgi.run/wp-content/uploads/2023/05/71e5a8bb5c22defd6d1965c7445350ee.jpg)
知ってましたか。実はコーギーの尻尾は長くてかなり立派なんです。短毛の子でも、ふさふさとした長くて立派な尻尾なので、フラッフィーになると、さらに立派ですね。
コーギーの尻尾が切られる様になった理由には、狐と間違われて狩人に狩られないようにするためという説があります。確かに狐と間違われるのも分かるような気がしますね。
ウェルシュコーギー・カーディガンのフラッフィー
![](https://corgi.run/wp-content/uploads/2023/05/Fluffy-Corgi-In-The-Grass.jpg.webp)
実はコーギーって2種類なのご存知でしょうか。日本で見かけるコーギーの多くは、ウェルシュ・コーギー・ペンブロークという種類です。もう1種類がウェルシュ・コーギー・カーディガンという種類になります。このカーディガンという種類は、日本にもいるのですが、ブリーダーが少なく、滅多に見かけることはありません。多分、数名程度しかいないのではないでしょうか。
ペンブロークに比べて、ひと回り大きな体を持ち、性格的には落ち着きがある子が多いそうです。ペンブロークが明るい毛色していることが多いのに対し、カーディガンは写真の様に落ち着きのある色合いをしていることが多いです。また、ペンブロークは尻尾を切ることが多いのに対し、カーディガンは基本的に尻尾は切りません。
スタンダードなペンブロークと一緒で、基本的に短毛ですが、まれにフラッフィーの子が生まれます。カーディガンは、日本では滅多に見かけないですし、フラッフィーが生まれる確率が低いことを考えると、カーディガンのフラッフィーは、相当珍しいです。もしかしたら、一生のうちに1回でも見れたらラッキーと思えるくらいの確率かもしれません。
【まとめ】フラッフィーコーギー(フラコギ)とは?特徴や性格、飼い方について解説!
![【まとめ】フラッフィーコーギー(フラコギ)とは?特徴や性格、飼い方について解説!](https://corgi.run/wp-content/uploads/2023/05/3202769_m-1024x682.jpg)
本記事では、フラッフィーコーギーについて解説させていただきました。短毛の子に比べてフラッフィーコーギーが生まれる確率が低いことを考えると、フラッフィーコーギーとの出会いには運命的な何かがあるかもしれません。
フラッフィーコーギーをお迎えしたい場合には、長期戦覚悟で見つける必要があります。以上、フラッフィーコーギーについてでした。最後まで読んでくださりありがとうございます。