どうもこんにちは。犬と暮らす歴25年以上、コーギーをこよなく愛するドッグトレーナー(@corgi_lock)一心です。
コーギーの子犬…甘噛みが本当に凄いですよね。僕もコーギー犬のロックをお家にお迎えしたばかりの頃、甘噛みされまくって毎日のように傷が増えてしまっていました。
しかし1歳を超えた今では全く噛む気配はなくただの人懐こい甘えん坊のコーギーになっています。
本記事では今まで合計8頭のワンちゃんと25年以上暮らした経験から、子犬の甘噛みへのメンタルの持ち方と、対策方法、飼い主のNG行動を解説していきます。
甘噛みが凄くて困っているという方、ぜひ参考にしてみてください。
甘噛みは矯正するというよりも癖つけないのが大切である
甘噛みに対するメンタルの持ち方はワンちゃんと長く関わりがある人とそうでない人では大きな差があるように感じます。まず甘噛みというのは基本的には時が過ぎれば勝手に収まっていきます。
ワンちゃんと長く関わりのある方は、甘噛みは勝手に収まっていくことを知っているのでメンタルに余裕があるのです。
しかし甘噛みの時期に噛ませ続けてしまったものに対しては噛み癖がつきやすいとも言われています。その為、噛み癖がつかないように対策をしながら落ち着き始めるまでどうやり過ごすのかが大きなポイントとなってきます。
甘噛みを減らし良好な関係を築く2つのポイント
将来噛み癖がつかないように対策しながらなるべく甘噛みを減らし、さらに良好な関係を築くには2つのポイントがあります。
- 長いロープのようなおもちゃでいっぱい遊んであげる
- 手足や服などを噛まれて嫌なところを噛まれたら即刻遊ぶのを辞めて部屋を退出する
長いロープのようなおもちゃでいっぱい遊んであげる
ワンちゃんというのはより動くものに興味を惹かれます。特に子犬の時期は本能的な部分が強いのでその傾向がかなり強いです。
例えば犬用のぬいぐるみのおもちゃで遊んでいた場合、大きく動いているのはぬいぐるみというよりも持っている手の方ですよね。その為、ぬいぐるみではなくて手の方に興味を惹かれて噛み付いてきてしまうのです。
長いロープ系のおもちゃであれば手を少し動かすだけで先端を大きく揺れ動かすことができるので、噛む場所を手ではなくおもちゃに誘導することができるようになります。
ワンちゃんは意外と飽きやすいです。その為、一つのおもちゃで遊んでいると飽きてまた手に興味を惹かれたりして噛み付いてきてしまいます。ロープ系のおもちゃを複数持っていると飽きずに遊びやすくなります。
おもちゃを噛んだらおやつをあげても良いかもね
おもちゃは噛んでも良いということを教える為に、おもちゃを噛んだら良いことが起きると教えてあげるのもとても効果的です。あまり遊びに気が乗らない子の場合はおやつをあげましょう。
手ではなくおもちゃの方を噛み付いたらドッグフードでも良いのでご褒美をあげます。そうするとおもちゃを噛む=良いことが起きると徐々に理解して積極的におもちゃで遊ぶようになります。
手足や服などを噛まれて嫌なところを噛まれたら即刻遊ぶのを辞めて部屋を退出する
ロープなどで遊んでいる最中に噛まれたくない場所を噛まれてしまった場合には即刻遊ぶのを中止して部屋から退出します。この時に「ダメ!」とか「あっ!」とかリアクションをしてはいけません。とにかく無言無表情で部屋を退出してください。
しつけ動画などでは「ダメ」とか「あっ!」と言ってリアクションをしている場合もあるのですが、まだ人間と生活した経験が浅い子犬は「ダメ」とか「あっ!」って言われてもそれが何なのかわかりません。
リアクションそのものを楽しんでさらに噛んでくる可能性の方が高いです。ダメって言ってるのに余計にヒートアップしてきた経験あるのではないでしょうか。
その為、ノーリアクションでお部屋を退出する方が遊びたい盛りのワンちゃんには効果的になります。
ハウスに戻すのもあまり良くない
甘噛みされたときに強制的にハウスに戻すという方もいますが、これはあまり良くありません。本来ハウスはワンちゃんにとって落ち着ける絶対の場所である必要があるので、お仕置き部屋にしてしまうのはかわいそうです。
ハウスをお仕置き部屋にしてしまうことで「ハウス!」のトレーニングも難しくなってしまい、災害時などの緊急時にすぐにケージやクレートに入れて避難といったことが難しくなってしまいます。
またハウスにいることが極度のストレスになって体調不良を起こしたり、吠えることが多くなってしまうかもしれません。甘噛みに対しては人間が無言無表情で部屋から退出した方が効果的です。
甘噛みに対して体罰は絶対にNG
以前は甘噛みに対して口を押さえるといったしつけ(マズルコントロール)や、噛んできた瞬間に指を喉に突っ込んで「オェッ」とさせるといった体罰的なしつけ方法が主流でした。
かく言う我が家でも母親や父親がそのようにして以前はしつけを行っていました。でもこういった体罰式のしつけ方法はハイリスクなんです。
上手くいけば良いのですが、例えば手に対して恐怖心を持ってしまった場合はどうでしょうか。ワンちゃんは基本的には怖いものに対して防衛本能から本気で噛み付いてきます。
手に対して恐怖心を持ってしまった場合には手を近づけるだけで唸るといった警告もなく本気で噛み付いてくるような子になってしまうかもしれません。
甘噛みは癖さえつけなければ自然と収まっていくので、体罰的なしつけを行うよりも信頼関係を築きながら上手に生活していった方がその後も良好な関係を築きやすくなります。
甘噛みは基本的には日に日に少なくなっていく
甘噛みは成長と共に日に日に収まっていきます。最初お迎えした1ヶ月目は傷が増える一方かもしれませんが、2ヶ月、3ヶ月、4ヶ月目辺りには傷が増えることはほとんど無くなっていくでしょう。
まずは3ヶ月くらい甘噛みがどのように変化していくのか観察してみてください。4ヶ月過ぎても全然変わらなかったり、傷が増える一方の場合には噛む気質がある子の可能性があるのでドッグトレーナーなどに相談することをおすすめします。
基本的には体罰を行って人間に不信感を持たせたり、手を噛んでそのまま噛ませ続けてしまったりしなければ本気で噛むような子にはなりません。
コーギーの子犬の甘噛み対策におすすめの動画の紹介
最後にコーギーの子犬の甘噛み対策におすすめできる動画を抜粋して紹介していきます。
【犬 甘噛み】子犬が甘噛みをする理由と対処法【犬のしつけ@横浜】by遠藤エマトレーナー
「なぜ甘噛みするのか」「どうやって対処していくのか」など15分に渡ってとても詳しく解説されています。とりあえずこの動画を見ておけば甘噛みに対する理解度はかなり深まります。
犬の甘噛みの治し方 あなたとあなたのワンちゃんに合ったしつけは??ちょっと長いのでじっくり見てね
こちらの動画はドッグトレーナーの視点から論理的にとても細かく甘噛みに対して解説している動画です。初めて見る動画としては専門性が高いので若干難しいかもしれません。
まずは最初に紹介したエマトレーナーの動画を見てその後に見ると理解が深まりやすいかなと思います。とてもおすすめの動画になります。
子犬の甘噛みはどうしたら直る?直し方はある?4か月の子犬と甘噛み対応の実践しながら解説しました。
こちらの動画はドッグトレーナーが実際に甘噛みに対しての対策を実践している動画となります。解説も分かりやすく最初に見る動画としてもおすすめできます。
子犬との遊び方がいまいち分からないという方も一度見てみると遊び方が良くわかると思いますよ。
【まとめ】コーギーの子犬の甘噛み対策にはロープを使おう!甘噛みに対する飼い主のメンタルの持ち方も解説!
本記事では甘噛みに対するメンタルの持ち方と上手に付き合う方法を紹介させていただきました。甘噛みは直すというよりも収まるまでどのようにやり過ごすのかが大切になります。
「噛み癖がついてしまったらどうしよう」と心配になる気持ちもわかりますが、まだ子犬は生まれて数ヶ月しかこの世界を体験できていない赤ちゃんでもあることを理解して、少しずつこの世界での生き方を教えてあげましょう。
以上!コーギーの子犬の甘噛みについてでした。最後まで読んでくださりありがとうございます。